市場規模の現状(卸売・小売業の全体像)
日本の卸売・小売業は、流通・販売の中心産業として経済活動を支える重要分野です。
経済産業省「商業動態統計」によると、2023年の年間販売額は卸売業が約404兆円、小売業が約154兆円に達し、合計約558兆円規模となりました(前年比+2.3%)。
名目GDPに占める割合はおよそ9.5%で、製造業・建設業に並ぶ主要産業です。
- 卸売業販売額(2023年): 約404兆円(前年比+2.1%)
- 小売業販売額(2023年): 約154兆円(前年比+2.8%)
- 事業所数: 約120万事業所(うち中小企業が約99%)
- 就業者数: 約970万人(全産業の約13%)
過去5年間の市場規模推移
新型コロナウイルスの影響を受けつつも、物流網の回復とオンライン販売の拡大により、卸売・小売業全体の市場は緩やかな成長傾向にあります。
- 2019年: 約550兆円
- 2020年: 約520兆円(コロナ禍で減少)
- 2021年: 約540兆円(+3.8%)
- 2022年: 約549兆円(+1.6%)
- 2023年: 約558兆円(+2.3%)
卸売業はエネルギー・機械・食品分野の需要増により堅調であり、小売業ではEC(電子商取引)とドラッグストア・食品スーパーが成長をけん引しています。
業種別内訳(主要分野)
経済産業省「商業統計」によると、卸売業・小売業を構成する主要分野は以下のとおりです。
卸売業の主要内訳(2023年)
- 機械器具卸売: 約95兆円(全体の24%)
- 建設・資材関連卸売: 約68兆円(17%)
- 食料・飲料卸売: 約63兆円(16%)
- 化学品・燃料卸売: 約51兆円(13%)
- 繊維・衣料卸売: 約26兆円(6%)
小売業の主要内訳(2023年)
- 食料品小売: 約53兆円(全体の34%)
- 自動車・燃料販売: 約33兆円(21%)
- ドラッグストア・日用品: 約19兆円(12%)
- 衣料品・ファッション: 約12兆円(8%)
- 家電・家具・雑貨: 約10兆円(6%)
雇用規模と労働動向
卸売・小売業の就業者数は約970万人と、全産業で最大級です。
小売業はパート・アルバイト比率が高く、労働生産性は1人あたり約720万円/年で、製造業や情報通信業よりも低水準です。
一方で、EC事業・物流関連企業ではデジタル人材・倉庫オペレーション人材の需要が急増。
労働力不足を背景に、自動化・AIレジ・ロボット配送などの導入が進んでいます。
今後の市場予測と展望
経済産業省および矢野経済研究所の推計によると、卸売・小売業全体の市場規模は2028年に約580兆円に達する見込みです。
成長の中心は、BtoB電子商取引(EC化率:約40%→50%へ)と、小売業のオムニチャネル戦略(店舗×EC統合)です。
- EC市場規模(BtoC): 約24.8兆円(前年比+4.4%)
- BtoB EC市場: 約465兆円(前年比+10.7%)
- EC化率: 卸売約40%/小売約14%(2023年時点)
今後は、AI需要予測・サプライチェーン最適化・物流DXによる効率化が成長の鍵となります。
一方で、燃料・人件費高騰や地方店舗の人手不足といった課題も依然残ります。
業界の課題
市場の変化に対応するため、以下の課題解決が求められています。
- 人手不足: 小売現場・物流業務での人材確保が深刻。
- 価格競争: ECモール・量販店間の値下げ圧力が強まる。
- 店舗維持コスト: 地方・郊外店舗の固定費負担。
- デジタル化遅れ: 中小店舗では在庫・販売管理のDX化が未進。
広告・プロモーションの重要性
小売業ではオンライン販促の比重が高まり、Google広告・SNS広告・LINE販促・クーポン施策が定着しています。
卸売業ではBtoBリード獲得を目的としたSEO・展示会・ホワイトペーパーが効果的です。
広告活用の選択肢
- 自社運用:
EC・リスティング・SNS広告による販促強化。
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出典:経済産業省「商業動態統計」「経済センサス」、総務省統計局、矢野経済研究所、日経リサーチほか
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